スーツを着ている人

着なくなったスーツの処分方法

「まだ着られる」を捨てる断捨離の判断基準

クローゼットを開けると、数年間袖を通していないスーツが場所を占領していませんか。
「高かったから」「いつか着るかもしれないから」という理由で保管しているその一着は、残念ながら今後も着ることはありません。

スーツはビジネスマンの戦闘服であり、消耗品です。
30代は体型や役職の変化に伴い、似合うスーツも変わる時期です。
感情論ではなく、明確なルールに基づいて処分の判断を下しましょう。

まず、最もわかりやすい基準は「3年間着ていない」ことです。

スーツには明確なトレンドがあり、ラペルの太さやゴージライン、パンツのシルエットなどは数年周期で変化しています。

5年以上前のスーツを着ていると、どこか古臭い印象を与え、ビジネスにおける信頼感を損なうリスクすらあります。

また、テカリや型崩れも寿命のサインです。
特にお尻や太もも部分の生地が擦れて光っている状態は、清潔感を著しく低下させます。

体型の変化でウエストがきつい、あるいはジャケットがダボついている場合も、お直しに出すコストと新品を買うメリットを天秤にかけ、思い切って手放すのが賢明です。

損をしない処分方法

処分の決心がついたら、次は方法の検討です。
ただゴミとして捨てるのは簡単ですが、状態によっては現金化できたり、次の購入資金の足しにできたりします。

リサイクルショップでの売却基準とクリーニング

セレクトショップ(BEAMS、UNITED ARROWSなど)のオリジナルスーツや、インポート生地(ゼニア、ロロ・ピアーナなど)を使用したブランドスーツであれば、リサイクルショップでの買取が期待できます。

この際、気になるのが「クリーニングに出すべきか」という点です。
結論から言えば、一般的な古着買取において、わざわざクリーニングに出す必要はありません。

クリーニング代が千円〜数千円かかったとしても、それ以上に査定額がアップすることは稀だからです。

ただし、ニオイは査定に大きく響くため、風通しの良い日陰に数日間干して、生活臭や防虫剤のニオイを抜いておくケアは必須です。
ポケットの中にゴミが入っていないか、ハンカチが残っていないかのチェックも忘れずに行いましょう。

量販店スーツは下取りが正解

一方で、スーツ量販店で購入したノンブランドのスーツや、古いモデル、ダメージのあるスーツは、リサイクルショップでは買取不可あるいは数十円の査定になることがほとんどです。

このようなスーツは、AOKIや洋服の青山などの量販店が行っている下取りサービスを利用するのが最も経済的です。
自社製品でなくても引き取ってくれるケースが多く、新しいスーツを購入する際に使える割引クーポン(数千円〜2万円程度)と交換してもらえます。

クローゼットを空にしつつ、新しい一着をお得に手に入れられるため、買い替えのタイミングであれば利用しない手はありません。

次は失敗しない買い替えルール

古いスーツを手放してスペースが空いたら、次は本当に必要なスーツだけを厳選して迎え入れましょう。
ミニマリスト的な視点では、数は必要ありません。

「週5日勤務だから5着必要」というのは思い込みです。
質の良いものを3着で回す方が、管理も楽で常にビシッとした姿を保てます。

ダークネイビーとチャコールグレーがおすすめ

色のバリエーションを無駄に増やす必要はありません。
ビジネスにおける信頼感と汎用性を考えるなら、ダークネイビーとチャコールグレーの2色があれば十分です。

これらはあらゆる色のネクタイやシャツと相性が良く、冠婚葬祭(略礼装)にも対応可能です。
ストライプなどの柄物は、印象が強すぎて着回しが難しくなるため、最初は無地か、遠目には無地に見えるシャドーストライプを選ぶのが鉄則です。

また、ペラペラのオールシーズン用を避けるのもポイントです。
真夏と真冬を両立させるのは無理があり、どちらの季節でも中途半端な着心地になりがちです。

予算が許すなら、「春夏用」と「秋冬用」をしっかり分け、それぞれの季節に合った素材感のものを選ぶことで、相手に与える印象も、自分自身の快適性も格段に向上します。