デジタル・ミニマリズムとは?
人間の主体性を邪魔してくるテクノロジーは、人間の脳の奥深くにあるウィークポイントをピンポイントで狙って攻撃する術を磨いてきました。
しかし、私たちはテクノロジーはただの神からの贈り物であり、娯楽として楽しんでいるだけだと思い込んでいます。
デジタル・ミニマリズムとは、人間を依存状態へ落とし込もうとしている力を払い除け、目標達成のために時間を使う考え方の一つです。
自分が重きを置く一握りのテクノロジーだけを手元に残し、それ以外は惜しまず手放していくテクノロジー利用の哲学とも言い換えることができます。
デジタル・ミニマリストは、費用対効果を常に考えているため、新しいテクノロジーが登場しても、すぐには手を出しません。
一旦考えて、利用しても娯楽やわずかな利便性しか享受することができないと感じたら、初めから使わないです。
これはデジタル・ミニマリストの基本的な考え方であり、小さなチャンスは逃しても気にせず、もっと人生を大きく動かすチャンスを逃さないことを重要視しています。
大事なことから逆算して意思決定する
デジタル・ミニマリストの中には、目標達成に寄与するかどうかでソーシャルメディアをふるいにかけ、一般的に必要不可欠とされているアプリの排除に成功した人もいます。
アメリカ人のある男性は、一般的な同期でさまざまなソーシャルメディアを始めました。
しかし、ある時、SNSを長時間利用しても自分に利益がないことに気づき、SNSを全て辞める決断をしたそうです。
そして、もっと直接的に効果的な方法を導入し、キャリアアップや余暇の娯楽という目標達成を追求するようになりました。
すると、仕事面では集中力が高まり昇進し、娯楽面では時間ができたことにより、ウクレレを始めることができました。
このように、デジタル・ミニマリストとなって取捨選択が上手になると、時間効率がよくなり、目標達成の近道になります。
全くデジタルに触れないわけではない
デジタル・ミニマリストが、一切デジタルに触れなくなるというわけではありません。
デジタル・ミニマリストの多くは、このテクノロジーを利用するのは最善の策と言えるかどうかを出発点にして、ほぼ全ての人が利用しているサービスの取捨選択をしています。
ある女性は、ウェブを見続けても何も恩恵を受けられないと考え、情報を得る手段をニュースレター2本と少数のブログだけに限定しました。
すると、多大な情報に感情を踊らされることなく、アイデアに必要な刺激的な情報だけに目を向けることが可能になったそうです。
デジタル・ミニマリストは、新しいテクノロジーが提供してくれる必要な機能だけに目を向け、時間を奪う機能は切り捨てていく能力に長けていると言えます。
必要な機能と不必要な機能を区別しよう
新しいテクノロジーは、私たちを依存症にしようとさまざまな攻撃を仕掛けてきます。
そのような攻撃をかいくぐるためにも、必要な機能と不必要な機能を取捨選択する術を身につけましょう。