部屋の隅に溜まりがちなホコリを掃除

ホコリ掃除の効率をアップするポイント

ホコリを掃除する際の基本的なポイントとして、まず上から下に向かって掃除していくことが挙げられます。
天井や棚の上部から始め、だんだん下に向かって掃除を進めると、すでに掃除した場所にホコリが落ちるのを防ぐことができて効率的です。

部屋の隅に溜まったホコリは、雑巾1枚できれいにできます。
雑巾を濡らす必要はなく、乾いた雑巾でホコリがきれいに取り除けるのです。
その理由は、静電気の発生とホコリの性質に関連しています。

乾いた雑巾を使って表面を拭くと摩擦により静電気が生じ、この静電気によって周囲のホコリが雑巾に引き付けられるわけです。
ホコリは軽くて小さな粒子から構成されているため、静電気によって容易に引き寄せられます。
したがって、濡れた雑巾よりも乾いた雑巾の方がホコリの粒子を効率よく吸着できるという仕組みです。

湿らせた雑巾で拭き取ろうとした場合、ホコリが水分を吸い取って重くなり、かえって床や家具の表面にこびりつきやすくなってしまいます。
これに対して、乾いた雑巾ではホコリが重くならず、より簡単に取り除けるのです。
それに、乾いた雑巾はホコリの粒子を物理的に吸着させるのに効果的なので、ホコリを舞い上がらせずに掃除が行えるというメリットもあります。

ホコリ掃除におすすめの道具

雑巾があればホコリ掃除はできますが、静電気を利用してホコリを吸着させる能力が高いマイクロファイバークロスがあるともっと効率的です。
マイクロファイバーは非常に細かい繊維でできており、ホコリや小さな粒子を効果的に捉えることができます。
乾いた状態で使用すると、静電気の効果によりホコリをよりよく吸着できるからです。
それにマイクロファイバークロスは、家具や電子機器、窓ガラスなど、さまざまな表面に使用できる高い汎用性があります。

それ以外では、ホコリを集めるための柔らかいブラシがあるとよいでしょう。
家具の隙間や狭いスペースにあるホコリを除去する際に便利です。
柔らかいブラシなら家具の表面を傷つける心配もありませんので、デリケートな表面のホコリ掃除におすすめです。

天井の隅や家具の背面など、ホコリがたまりやすく、かつ手が届きにくい場所の掃除には、長い柄がついたホコリ取りが役立ちます。
1本あると便利でしょう。

なお、ホコリが長期間放置されてカビのような状態になってしまった場合、通常の方法では完全に取り除くことが難しい場合があります。
固まったホコリやカビ状の汚れが特にひどい場合は、カビ取りクリーナーの使用も検討してください。
市販されているカビ取り剤や強力なクリーナーは、頑固な汚れを除去するのに効果的です。
ただし、強力な化学成分を含む製品も多いので、換気に気をつけるなど安全に使用する必要があります。